【外資系クルーズ船】働いた正直な感想と船上での生活について

みなさんこんにちは、外資系クルーズ船のショップセラーとして７ヶ月間働いた「かっぷ」です♪

コロナの影響で憧れていたクルーズ旅行になんて絶対いきたくない、ましてはクルーで働くなんて考えられない！という方も多いかもしれません。。

でもいつまでもこの状況が続くとは考えられません！

一刻も早くコロナが収まって、世界各国のみなさんがまた安全で楽しくクルーズ旅行ができることを祈って・・

さて、今回は素敵なクルーズ船で働いているのってどんな人？どんな仕事するの？休みがないってほんと？

など日本では馴染みの薄い仕事ですが、実際に働いてみた感想とその実態をお伝えしたいと思います！

まるで異世界！？日本人クルーの割合が0.25%！？

私が働いていたのはイタリア系の豪華客船クルーズで今話題のダイヤモンドプリンセスとほぼ同じ大きさの船でした。

乗客が約4000人、クルーはその半分の2000人ほどです。

クルーの国籍は全部で70カ国ほど！

でも日本人は私が乗船した際は５人だけでした。。

もともとワーホリで学んだ英語を仕事で活かしたいと思い、ひょんなことからクルーズ船で働くことになった私ですが、

まさかここまで日本人がいないと思いませんでした(笑)

→応募と採用までの道のりについてもまた記事にしたいと思います

私の乗船した船は、おもに中国と日本の航路を行き来する中国人のお客様をマーケットとした船でしたが、クルーは本当に多国籍！

その中で、大きく分けてこんな階級になっているのですが・・

１. オフィサー（船長や操縦士、エンジニア・セキュリティ・HR）

船長、操縦士、エンジンはほとんどイタリア人。

セキュリティはイスラエル人、南アフリカ人、中国人が多かったです。

２．スタッフ(フロント・ダンサー・シンガー・ショップセラー・フォトグラファー・スパ・バトラー等)
ショーを行うダンサーや音響やDJにはヨーロッパ、中東欧系が多かったです。

シンガーはほとんどがフィリピン人！そしてみんな日本の歌が本当にうまかった！
一番好きだったのはサザンの「涙のキッス」、chemistoryの「you go your way」、福山雅治の「スコール、初恋」など・・（３つあるけどねw）

私が所属していたショップ(免税品、ロゴ、お土産類を販売)では、
35人中、私含めて5人だけが中国人以外でした！

ちなみに乗船してからは日本人は私一人、３ヶ月後に一人日本人が増え2人に。

同じくフロントでもお客様と密に関わる要となるセクションなので、中国人スタッフが多かったです。

３．クルー（バー・レストラン・ハウスキーピング・クリーナー・ギャレー等）

インドネシア、フィリピン、インド人が多かったです。

ハウスキーピング・ホテルクリーナーはインドネシア・中でもバリ出身のクルーがかなり多かったです。

先ほど記載したように、１ヶ月半の日本人のお客様対象の日本一周旅行と、その前後の片道クルーズ以外は中国発着で日本を観光地とした完全中国人マーケットでした。

えっ英語使うどころか中国語しか使わないじゃん・・
ショップスタッフもほとんど中国人だし、英語を使って働く私の夢はいずこへ・・？

と初めはちょっと(いや結構w)落ち込んでいたのですが、スタッフは時間が経てば経つほどフレンドリーで、いい仲間ばかり。でも思ったことははっきりとズバズバというので、衝突することもありましたが（笑）

ゲストの方に関しては、良くも悪くも中国の方はパワフルで素直！笑
これはのちほど記事にしたいと思いますので少々お待ちを・・

旅行をしながらお金が貯まる♡夢のような仕事

こちら私に関してはまさかの日本と中国だけ！w

２回だけ世界各国のお客様が乗船されるクルーズもあり、その際は釜山とマニラにも行けたのですが、

本音は地中海やマイアミ、ノルウェー、ワールドクルーズなどいろいろなところに行ってみかったです。。とほほ

でも私にはすぐにそれでも満足と思えた理由がありました。

それは・・

お給料がとってもよかったことです！爆ニヤ

基本給は1000ドル以下だったのですが、実際にはその何倍ももらえました。。

その理由ショップセラーには毎クルーズ目標の売上額があり、それをクリアするとコミッションがやボーナスがあったからです。

私の船は主に中国人のお客様だったので、もちろんショッピングが大好き！笑

そのため、他の路線を運行する船とは同じ会社でも倍近くの差があるようです。。

一般的にアジアの方はお買い物が大好きですが、欧米の方はカクテルを飲みながらダンスをしたりショッピング目的で来る方は少ないようです。ブランド品への思いや、お土産文化の中国や日本のお客様とは楽しみ方が違うようですね。

でももちろん、その分鬼のように最終航海日は忙しい！！汗
そして商品の搬入や棚卸しなども多く外に出れない日も多いので、ストレスも結構ありました。

お金を貯めたいならアジア圏、旅行も楽しんで個人ではなかなかいけないような遠くの観光地を巡るならその他の船をおすすめします。

休みがゼロって本当？

これ、行く前私も本当に恐怖だったのですが・・

本当に一日もなかったです！笑

私の所属していたショップセラーは、航海日は一日中働き、港に着く日は夕方や夜からなど他の部署に比べて自由時間も多く観光に適した部署なのでまだ良かったのですが、港の日でも商品の搬入等のカーゴ仕事が多く、結構ハードでした。。

航海日は朝9時前から夜12時頃まで働きました。(ラストの日は夜中の2時近くになることも・・)
休憩は3回あり、計3時間。

２ヶ月経った頃にはこのリズムにも慣れたのですが、４ヶ月経った頃には結構な疲労が・・

一番きつかったのは、11時にお店を閉めるのですが、免税店の前でテーブルで販売していた私は毎日(初めは4日に一度ぐらいだった・・)10時から次の日のためにテーブルの商品チェンジを行うため、すべてのカバン等の商品を包みダンボールに収納し、倉庫へ運び、次の日の商品を探し、数個のダンボールをトロリーに乗せ売り場まで２．3回往復しテーブルへセッティング・・

すでにこの頃にはジムを長いことサボっているにも関わらず、脂肪の上にしっかりとマッスルがもっこりできあがっていました。
まわりの中国のスタッフみんな細いのにみんな力持ち＆パワフルすぎましたw

そして12時からジムにいったりクルーのパーティー、クルーバーで友達と飲んだり、朝方寝てまた仕事に行くわけです。

働いていた頃は常にパンダ目で休憩時間はオープンデッキで太陽の光を浴びることなくそそくさとキャビンに戻り、超特急でパジャマに着替え即寝（笑）寝るためにそんなに必死に走ってパジャマに着替えることってそうそうないですよねww

そしてエネルギーを蓄え仕事後また朝まで飲み明かすの繰り返し（笑）
次の日死ぬほど辛いのがわかっているのに、夜更かししちゃうんですよね～

だって他になんの楽しみがあるんですか！
毎日奴隷のように働いて！おっとww

最後の方は寝坊もしばしば・・
日本の会社ならクビになっていたことでしょう。

ボスはルーマニア人でしたが、見て見ぬ振りをしてくれ本当に感謝です。。
(いや、毎朝 who’s missing? とボスがいうのですが、単にかなりチビな私に誰も気づいていなかったようですw)

観光は何度もいったことのある観光地の場合は、外に行かず仕事まで寝るのがこの上ない楽しみでしたw

初めは観光もいいのですが、だんだん同じ場所で飽きてきますし、寝たい！という欲望が勝るんですよね（笑）

また日々旅行している感覚で出航までに時間もだいたい５時間～８時間ほどなので、いつも時間に追われてゆっくりできない状況・・

なので私は貯金ができて、中国の安くてとっても美味しいローカルフードが食べれて、4日に一度は日本に行けて日本食を食べたりお菓子や必要品を購入でき、日本の雰囲気も感じれるこの航路でとても良かったなと思います。

そしてゆっく～りといつか好きな場所へ旅行にいきたいです♪

ジム・食事・洗濯すべて無料＆自由！

ジムはクルー専用で24時間空いており、仕事終わりでも1時間だけジョギングやトレーニング、ストレッチなども楽にすることができます。

食事はクルー専用の食堂があり、朝昼晩好きな分だけ食べられますが、正直あまり美味しくなく徐々に飽きてきます・・

そんな時はお客様も無料のカフェでケーキやサンドイッチをもらったり、たまにビュッフェ(スタッフ以上)に行くこともできました。

好きなものをいつでも食べれる日本は本当に幸せなんだなあ、毎日を幸せに生きるために食事って不可欠なんだなあとしみじみと実感しました；；

洗濯もクルー専用のランドリーがあり、24時間無料で乾燥機もアイロンもかけられるのですが、私の船は古かったこともあり、８個中４個しか稼働していませんでしたw

なんで直さないのか謎すぎました笑

そして時間も洗濯→乾燥→アイロンなど到底毎日なんてできませんので、お小遣い稼ぎで月30ドルなどで毎日全て行ってくれるクルー独自のサービスもありました！(ウィンウィンですね)

船での仕事を終えておもうこと

結論から申し上げますと、いろいろ記載しましたが、

「やってよかったな」と思います！

他の国の子達からは、日本はもっと稼げるでしょ？どうして日本人なのに船で働こうと思ったの？後悔してない？などと聞かれましたが、

後悔は全くありません！

船で旅する世界ってどんな感じなんだろう～？

会社員で毎日パソコンとにらめっこ、太陽の光あびて旅行みたいな毎日を過ごしたい～

英語ができなきゃそんなところで働けないもんなあ～
一生に一度は経験して見たいなあとかつて会社員だったころにまるで異世界のように憧れていましたが、

本当に異世界でした！笑

ワーホリで培った英語を生かせ、その好奇心も撃破！？できた私は満足の一言です！

ワーホリのように世界各国にもっと友達もできましたし、クルーとは英語で会話するので、なにより英語が当たり前になりました。

辛いこともうんざりすることも沢山ありましたが、一生の経験に豪華客船で働くことをおすすめします♪

本当に辛かったらやめてしまえばいいのですから。

帰ってきて一週間は寝れる幸せを噛み締め、毎日気の済むまで寝ましたが、7ヶ月働き尽くしだったので罪悪感などは全くなく、常にイエ〜イメッチャホーリデーで幸せすぎましたw

が、なぜかげ下船してから１ヶ月もすると、不思議ともう一度もどってもいいかなあ～なんて気がしてます。

あんなに２度と戻りたくない！と思ったのに(笑)

でも仲間と過ごした毎日、多国籍の仲間と通路ですれ違う際に、ハローと笑顔で交わす日々はとても楽しかったです。

憧れの外資系企業・船員は思った100倍インターナショナルな環境でした☆

まとめ

ちょっと、いやかなりw長くなってしまいましたが、

一生に一度、こんな経験ができるのは、辛も楽も財産♪

と思えるアンビシャス女子に心からおすすめしたいです⭐️

だって人生は一度きりですから～♪

一度やったらやったら病みつきになっちゃうかも！？笑